一昔前までは浴室は在来工法と言うブロックやコンクリートの基礎を高くして、タイルなどの床や壁に囲まれた浴室でした。築年数の古いお宅ではこの在来工法の浴室が寒くて大変だ、などの理由からユニットバスにリフォームするケースが多いです。断熱性が高く、施工手間も在来工法と比べてかからないユニットバスは喜ぶ方も多いのですが、既製品の中から選ぶため没個性、味気ないと感じる方もいます。その場合、ハーフユニットという浴槽と床、腰までの壁がユニットになっているものでリフォームすることもできます。

下半分はユニットバスですが、上は大工さんに桧張りにしてもらったり、左官屋さんにタイル貼りにしてもらったりと材料の選択の自由度が格段に上がります。またユニットバスの場合、窓など開口部の幅に壁パネルとの兼ね合いの都合上制限がありますが、ハーフユニットにすれば構造に影響がない以上全面窓にすることも自由です。一般に浴室は家の奥にあり閉じられたような空間扱いが多いですが、開放的な造りにすることも可能です。浴室の窓を浴槽に近い位置に大きく取り、隣家からの視線を防ぐための塀などを設けて庭を造れば、外を見ながらの入浴も可能になり、ただ身体を清潔にするだけの利用でなく入浴自体が楽しみになる浴室になります。

昔と違い 壁や天井の内部に断熱材を入れて施工するなど注意をすれば、ユニットバスと在来工法の利点を生かした浴室リフォームが可能になります。ただし、材料や開口部については湿気に強い材料や構造上可能な開口幅など検討する必要があるので専門家との話し合いが必要です。

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